シカやイノシシの食害深刻 保護から捕獲へ、近く法改正

過疎と耕作放棄で「シカやイノシシの食害深刻」は信じられない。
針葉樹の植林を止める方が先だ。
シカやイノシシの食害深刻 保護から捕獲へ、近く法改正:朝日新聞デジタルより 
シカやイノシシの食害深刻 保護から捕獲へ、近く法改正
2013年12月27日02時03分
 【合田禄】野生動物を保護する役割を担ってきた鳥獣保護法が転換期を迎えている。シカやイノシシによる食害が問題となり生態系への影響も出てきたなか、環境省は来年にも目指す法改正で、捕獲数の増加をねらう「積極的な管理」へ、大きくかじを切る見通し。ただ、方法について関係者の合意はできておらず、本格的な議論はこれからだ。

■警備会社が捕獲に参入

 前夜からの雪がうっすら積もった前橋市の赤城山。今月上旬、葉を落とした木の下で2人の射手が猟銃を手に息を潜めていた。

 「勢子(せこ)」と呼ばれる追い込み役が尾根の向こうで鳴らすラッパの音が近づいてくる。

 「サッササッ」という枯れ葉を踏みつける音が聞こえたかと思うと、追われたシカの親子が射手の方へ走ってくる姿が見えた。

 バーン。ふっと脚の動きがゆるんだ瞬間、銃声が山あいに響き渡った。

 「終了します。脱砲してください」。自然環境研究センターの青木豊上席研究員(51)がてきぱきとした様子で、無線で仲間の職員ら3人に伝えた。プロの捕獲者たちによる「巻き狩り」だ。

 同センターは、群馬県の委託でシカの捕獲を2010年度から続けている。地元猟友会と協力し、わなの捕獲も併せて毎年100頭の捕獲目標を確実に達成してきた。

 青木さんは「メンバーは、互いの射撃技術や脚力を知っていて、状況に応じて判断できる。少ない人数でも、チームワークで捕ります」と胸を張った。

 この日は、捕獲技術を学ぼうと、シカの捕獲事業に今年9月に参入したばかりの警備会社「シムックス」(群馬県太田市)の社員たちが見学した。高津頼貴次長(35)は「綿密な計画の上、シカが出てきても冷静に役割分担していた。事業とする上で重要な安全対策もしっかりしている」と感心した。

■シカ20年で9倍近く

 環境省は8月、1989~2011年度に捕獲された数などから、現在生息しているシカやイノシシの数を初めて推定した。

 11年度の北海道を除く全国のシカの数は、約261万頭(北海道は道推定で約64万頭)。この20年間で9倍近くに増えた可能性がある。いまの捕獲ペースだと、25年度には500万頭に達するとみられている。

 一方、10年度のシカの捕獲数は全国で約36万頭。以前は趣味などで行われる狩猟が主だったが、10年度は狩猟が約17万頭、税金を使って行われる有害駆除や個体数調整で約20万頭と、狩猟の方が少なくなった。イノシシも同様の傾向だった。

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