「水俣病患者の苦悩、終わらない」 公式確認から57年

朝日新聞デジタル:「水俣病患者の苦悩、終わらない」 公式確認から57年 – 社会 
朝日新聞より
2013年5月1日0時10分
「水俣病患者の苦悩、終わらない」 公式確認から57年

 【外尾誠】57年前の5月1日、熊本県水俣市で「原因不明の疾患」の発生が保健所に報告された。これが後に、公害病の原点といわれる水俣病の公式確認となった。確認のきっかけとなった患者、田中実子(じつこ)さん(59)は言葉や体の自由を奪われ、いまも激しい発作と闘っている。

 水俣病をめぐっては4月16日の最高裁判決で、国の患者認定基準の問題が改めて浮き彫りになった。実子さんを介護する義兄の下田良雄さん(65)は「基準は見直すべきだが、たとえ認定されても患者の苦悩は決して終わらないことを知ってほしい」と訴える。

 窓のすぐ外に水俣湾が広がる水俣市の自宅。居間の布団で、実子さんは横になっていた。花柄の黄色いパジャマ姿。時々、何かを見つめるように視線を動かし、ブルブルと小さなけいれんが体を襲う。入院するとき以外は、もう10年以上外出していない。「恋もして結婚もして、もう孫がいてもいい年齢。この子の青春は全部奪われた」。下田さんがつぶやいた。

関連記事Similar Posts:

カテゴリー: エコロジー(生態学), 奴隷制官僚国家, 気になるニュース パーマリンク