「ネット右翼」性と一般的「右傾」性との乖離

「ネット右翼」性と一般的「右傾」性との乖離
辻大介の研究室-大阪大学人間科学研究科/人間科学部のサイトより。

『3 結果 
 「ネット右翼」的である層は,ない層に比べ,〈移住外国人排斥感情〉〈文化的NP〉〈政治的NP〉〈愛国心〉が有意に高かった.半ば同語反復的な結果ではあるが,「ネット右翼」的な層が排外的なナショナリズム意識をもっていることが確認された.一方で,各尺度間の相関としては,〈文化的NP〉〈政治的NP〉〈愛国心〉が高いほど,〈移住外国人肯定評価〉が有意に高い傾向がみられた.また,〈政治的NP〉〈愛国心〉が高いほど,「韓国」「中国」への親近感も高かった.
 したがって,ナショナル・プライドや愛国心の高さは,排外性に結びつくものではなく,むしろ――部分的にではあるが――非排外性(寛容性)と結びつくのが,より一般的な「右傾」性のありようと言えよう.この点で,「ネット右翼」は一般的「右傾」性を代表するものとはみなしにくく,また,近年の若者を中心とした右傾化(仮にそのような変化が実際に進んでいるとして)を排外的なナショナリズムの高まりととらえるのはミスリーディングであると思われる.』

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