重度心身障害者の支援考えよう 伊丹で映画上映3/12(月)

200名以上の参加がありました。
神戸新聞|くらし|重度心身障害者の支援考えよう 伊丹で映画上映 
神戸新聞より
重度心身障害者の支援考えよう 伊丹で映画上映 
 体を動かせないなどの重い障害がある人が、在宅で安心して生きるには何が足りないのか。「地域で安心して暮らせる社会の実現」と障害者自立支援法はうたうが、提供サービスの確保や家族の負担軽減、医療ケアを受けている人への対応など課題は山積み。とりわけ重度心身障害者にはいくつもの困難がつきまとう。取り巻く現状を知る手掛かりとなる映画の上映会が12日に伊丹市、シンポジウムが24日に西宮市で開かれる。(黒川裕生)

 伊丹市の高松利江さん(29)は脳性まひで、移動には介助者と車いすが欠かせない。平日は作業所とデイサービスセンターに交互に通う。週3、4回は、民間の事業所「しぇあーど」(同市)で入浴や食事を済ませて帰宅する。母親が体調を崩しがちで、毎月ショートステイも利用している。

 多くの作業所やデイサービスセンターは帰宅時間が比較的早く、在宅の重度心身障害者は自宅との往復で生活も単調になりがちで、家族もリフレッシュする時間が限られる。またショートステイを利用しようとしても、人工呼吸器や胃ろうを付けている障害者は「責任を持てない」などと、応諾義務があるにもかかわらず受け入れを断られることもあるという。

 「しぇあーど」は看護師でもある李国本修慈(りくにもとしゅうじ)さん(46)が2003年に立ち上げた。広間や風呂、個室を備え、訪問介護や訪問看護、家事援助などの他、高松さんのように夕方から夜の時間帯に利用する人もいる。身支度や送迎といった比較的短時間のサービスも提供しており、家族の負担減と外出の後押しにつなげている。李国本さんは「他の事業所がカバーできていない時間帯に対応している」と話す。

 障害者と地域住民の共生を目指すNPO法人「地域生活を考えよーかい」(同市)が、2010年度に阪神間の重度心身障害者と家族計56人からアンケートしたところ、大半の家族が睡眠不足や慢性的な疲労感を訴えていた。「医療の進歩は重い障害がある人を救っているが、そこから続く人生を支える社会整備が追いついていない」「施設以外の選択肢が増えてほしい」「親以外の介護者をどれだけ確保できるかが鍵」など家族が抱える強い不安が感じられた。

 李国本さんは「家族が介護を丸抱えしている状態から脱し、好きな場所で暮らせるようなまちづくりの一端を担いたい」と力を込める。

 上映会は12日13時20分、15時50分、18時20分、伊丹市宮ノ前1のいたみホール。通所施設を作り上げた静岡県の親たちの活動を記録した映画「普通に生きる」(83分)を上映する。無料。地域生活を考えよーかいTEL072・785・7873(ファクス兼用)

        ◆

 シンポジウムは24日10時~16時半、西宮市松原町の市勤労会館。国の障害者福祉施策の動向を専門家が解説する他、親元を離れ自立生活をしている障害者の体験発表がある。参加費千円、終了後の懇親会は3千円(参加自由)。問い合わせは同市の授産施設青葉園へ。ファクス(0798・35・4781)かメール(aobaen@hcc5.bai.ne.jp)で。

(2012/03/09 16:27)

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