NHK経営委、違法な番組干渉か 「作り方に問題」発言

NHK経営委、違法な番組干渉か 「作り方に問題」発言:朝日新聞デジタル より

NHK経営委、違法な番組干渉か 「作り方に問題」発言
河村能宏、真野啓太
2020/3/14 5:00 有料記事
 かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡りNHK経営委員会が当時の上田良一会長を厳重注意した際の会合で、「作り方に問題がある」など番組に批判的な発言が複数あったことを認める資料を、経営委が作成していた。関係者への取材でわかった。経営委で番組への批判があったことを初めて認める資料だ。
 経営委は、今月10日に厳重注意に至る議事経過の補足資料を公開する意向を明らかにしており、その素案。議事録の公開を求める野党議員らにも示された。
 資料は「郵政3社からの申し入れに関する経営委員会での対応の経緯について(案)」と題した全6ページ。資料によると、注意を決めた会合は「非公表を前提に、会長にも出席していただき、自由な意見交換」を行ったと説明。一昨年4月に放送した番組や、同7月に2回に分けてネットに投稿した情報を募る動画について話し合ったという。
 資料では、発言者を特定しない形で複数の意見の要約を紹介。「作り方に問題があるのではないか」「ニュースなどでは批判的な意見やフォローする言葉も入るが、今回の件は一方的になりすぎた気がする」「動画で詐欺、押し売りなどと言っていることについて、郵政はNHKに対して抗議したのだろう」などと示されていた。

 また、日本郵政グループは、番組責任者が取材交渉で「会長は制作に関与しない」と発言した点が問題だとして、10月5日付で経営委にNHKのガバナンスの検証を要請している点について「郵政の不満の本質は取材の内容だが、経営委員会にはガバナンスの問題として申し入れてきたので(中略)ガバナンスの問題として、検討、対応しなければならない」といった意見もあった。
 今回示された委員の発言の一部は、会長を前にした個別の番組への批判で、放送法で禁止される経営委員の番組への干渉にあたる疑いがある。森下俊三委員長は今月初めに記者団に対し「番組批判でも感想の範囲であるなら問題ない」などと述べている。資料でも「経営委員が番組の編集に関与できないことは十分認識しており、郵政3社からの書状に記載されている経緯や状況について確認するために意見交換しました」と記載し、発言自体に問題はないとの見解も示した。
 資料の作成や国会議員への説明について、経営委事務局は朝日新聞の取材に、「コメントできない」としている。(河村能宏、真野啓太)


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