辺野古の予定地「軟弱、護岸崩落の恐れ」 専門家指摘

辺野古の予定地「軟弱、護岸崩落の恐れ」 専門家指摘 [沖縄はいま]:朝日新聞デジタル より

辺野古の予定地「軟弱、護岸崩落の恐れ」 専門家指摘
藤原慎一
2020/3/3 22:03
辺野古の埋め立て工事と地盤のイメージ
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、予定地の海面下70メートルより深い地盤が軟弱である可能性を示すデータがあった問題で、地質学の専門家による調査団が3日、建設を進めた場合、護岸が崩落する危険性があるとする分析結果を県に提出した。本格的なボーリング調査の必要性を訴えている。
 辺野古の地質を調べている地質学などの専門家有志約10人でつくる調査団の代表、立石雅昭・新潟大名誉教授が県庁を訪れ、担当課に手渡した。

 データは、米軍キャンプ・シュワブ北東部の大浦湾にある「B27」と呼ばれる地点で、海面下70メートルより深い場所に軟弱地盤が存在する可能性を示すもの。防衛省はこれまで「調査していない」としてきたが、委託業者が船上で簡易に行った試験データが、昨年3月の国会提出資料に含まれていた。
 防衛省は、70メートルより深い土の層について「非常に硬い粘土層」との立場をとっている。
 立石氏ら調査団は、B27のデータを元に地盤の安定性を試算した。70メートルより深い地盤も軟弱な可能性があり、護岸の予定地が海底の深い谷の縁にあたることもあり、護岸などの巨大な構造物を載せると自重で深い方に滑り落ちていく危険性があるという。
 立石氏は「工事そのものが行き詰まっていく恐れがある」と指摘。そのうえで「(防衛省は)都合の良いようにデータを使い、あたかも強度があるように操作していると言わざるを得ない」と話した。
 河野太郎防衛相はこれまで「(データは地盤の強度を調べる)力学試験と認められるものではない」などと述べ、本格的な調査は必要ないとしている。
 立石氏は、本格的な調査をしない方針をとる防衛省について「安全に設計しようとするならボーリングをして試料を取り上げるのが当たり前。難しくないのに、なぜやらないのか」と話した。(藤原慎一)


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