関節可動域訓練

「在宅生活ハンドブックNo.9」
終了後の
関節可動域訓練
別府重度障害者センター
(理学療法部門2014)
・No.9(終了後の関節可動域訓練)より


1.関節可動域訓練と訓練のポイント

(1)関節可動域訓練とは

関節可動域訓練とは、関節を動かし、関節拘縮を予防する訓練のことです。動作獲得のために必要な可動域の確保と維持のために行います。関節可動域訓練は、他者に行ってもらう方法(他動的関節可動域訓練)と、自分自身で行う方法(自動的関節可動域訓練)とがあります。関節可動域制限をつくってしまう原因は様々あり、その違いによって訓練にもいくつかの種類(ストレッチ、関節モビライゼーション(*6)、リラクゼーションなど)がありますが、自身でも簡単に行えるものは、ストレッチ(筋肉を伸ばすことで関節拘縮を予防できる)です。

(2)ストレッチのポイント

以下のポイントを覚えておくと、より効果的なストレッチをすることができます。参考にしてください。

①体を温めてから行う

体が温まった状態は筋肉の柔軟性が高い状態であるため、ストレッチの効果はより高くなります。入浴後の体の温まった状態や、車いすをゆっくり漕ぐなどの軽い運動の後が効果的です。

②反動をつけない

筋肉をのばすとき、反動をつけると筋肉が緊張して筋肉や腱をいためてしまう危険があります。静かにゆっくりと伸ばしていきましょう。また、過剰な力で行うと筋肉をいためてしまう以外にも骨折や関節の脱臼を引き起こしてしまうことがあるので要注意です。

③少しずつ伸ばす

筋肉を一気に伸ばしてしまうと筋肉をいためてしまうため要注意です。関節のひとつの動きを5~10段階に分けるような気持ちで徐々に伸ばしていくようにします。

④ゆっくり、大きく伸ばす

「痛みの出ない範囲、痛みを感じる手前」まで伸ばすことがポイントです。その地点まで伸ばしたら、その状態をまずは5秒間維持しましょう。だんだんと維持する時間を長くしていき、最終的には30秒程度を目標にしましょう。

⑤呼吸を止めない

息をとめて筋肉を伸ばそうとすると、筋肉が緊張して伸びにくくなります。ゆっくりとした呼吸でリラックスしながら行いましょう。

⑥意識して筋肉を伸ばす

伸ばす筋肉を意識してストレッチを行いましょう。意識をすることで脳と筋肉の活動が盛んになり、効果的です。

⑦継続して行う

ストレッチは1日に何回してもよいのですが、1日1回でも継続して行うことが大切です。自分でできる範囲のストレッチを無理なく長期間継続して行っていくことが重要です。


 

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