2話で急落の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に挽回あるか? スタート失敗ドラマの行方

2話で急落『いだてん』に挽回あるか? スタート失敗ドラマの行方(FRIDAY) – Yahoo!ニュースより
2話で急落『いだてん』に挽回あるか? スタート失敗ドラマの行方
1/19(土) 17:06配信 FRIDAY

大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』をデータで細密分析する 鈴木祐司(メディア・アナリスト)

始まったばかりの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』。
初回の視聴率15.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)は歴代ワースト2位。しかも2話で視聴率12.0%と急降下してしまった。初回から2話へ視聴率の下落率22.6%は大河史上今世紀最大だ。

『八重の桜』(2013年)は、初回21.4%を受け2話が18.8%と12.1%(下落率)を失った。そして年間平均視聴率は15.8%。出だしでつまづいた後、挽回できずに終わっていた。

『花燃ゆ』(15年)の場合も、初回16.7%・2話13.3%で下落率が19.8%と『いだてん』登場までの最大値だった。年間平均視聴率も12.0%の歴代最低に終わった。スタートダッシュでの失敗が尾を引いた格好だった。

その『花燃ゆ』より初回が低く、2話での下落率が大きい『いだてん』は、相当苦しいスタートを切ってしまったと言わざるを得ない。

土砂降りのような番宣…直前3日間に13時間超!
そもそも『いだてん』は、2020年東京オリンピックの前年に、オリンピック噺を1年かけて展開するタイムリーな放送だ。

しかも13年度上期の朝ドラ『あまちゃん』と、スタッフや出演者が多く重なる。『あまちゃん』が朝ドラの流れを変えたように、『いだてん』も画期的な大河ドラマになることを期待されていた。

放送の直前、NHKは番宣にも例年以上に力を入れた。
スポットやミニ番組が大量に投入された他、特別番組や通常番組とのコラボで、直前3日間に13時間を超える番宣番組が放送された。

『カウントダウン!大河ドラマ』(3日昼と4日深夜)
『ごごナマ いだてんSP』(4日午後)
『チコちゃんに叱られる コラボスペシャル」』(4日夜と5日朝)
『ファミリーヒストリー 宮藤官九郎』(4日夜と6日午後)
『いだてんが駆け抜けた時代』(4日夜)
『あなたが主役50ボイス』(4日深夜と6日昼)
『メイキングオブ大河ドラマ』(5日午前)
『いだてん×ラン×スマ』(5日夕方)
『ダーウィンが来た! コラボSP』(6日夜)

ところがこうした努力の甲斐もなく、初回視聴率は歴代ワースト2位。担当者の衝撃は、かなり大きかったであろう。

初回の失敗 接触率動向の細密分析から見えたのは、やはり
初回の失敗については、「『いだてん』は『あまちゃん』の再来となる!?~初回の不安解消は2話以降次第~」https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20190113-00111045/ に詳述したので、興味のある方は参照していただきたい。

要は放送中に大量の流入者(他の番組からザッピングで覗きにきた視聴者)がいたにも関わらず、定着させられないまま大半に逃げられてしまった点が痛恨だった。初回が“魅力的な出来でなかった”の一語に尽きる。

インテージ社「Media Gauge」の流入率・流出率を使って、もう少し詳細に見てみよう。

テーマもタイムリーで、クドカンが初めて挑む話題の大河だけに、グラフにある通り、CMのたびに流入者が発生していた。

例えば8時13分。裏の3番組がCMになったため大量のザッピングが発生し直前より6%強に相当する人々が、『いだてん』を試し見に来ていた。ところが1~2分で、ほとんどの人が逃げ出してしまった。番組に留めることが出来なかった。

この瞬間は、嘉納治五郎がフランス大使館でオリンピックについてのやりとりの最中だった。議論・外国語・歴史的な映像などが構成に散りばめられていたが、こうした要素はプラスには働かず、むしろ流出の原因になっていた。
他にも要因があった。

明治と昭和とを50年ほどワープする構成が多用されたが、そこで脱落した人が少なくなかった。時間の感覚が混乱し、話が見えなくなってしまったようだ。

最大の流出ポイントは、たけし演ずる志ん生が登場する場面。
「滑舌悪くてセリフ聞きづらい」「何喋っているかを聞き取るので疲れる」などの不満がネット上に多く出ていたが、登場シーンでの流出率も高かった。話題性やビッグネーム依存のキャスティングが裏目に出た例といえよう。

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