政府の辺野古「専門家」組織、その内実は サンゴ移植 – 沖縄

政府の辺野古「専門家」組織、その内実は サンゴ移植 – 沖縄:朝日新聞デジタルより
政府の辺野古「専門家」組織、その内実は サンゴ移植
編集委員・野上隆生 2019年1月13日09時23分

 「環境監視等委員会の指導・助言を踏まえ、適切に対応して参ります」。沖縄県名護市辺野古で進む米軍基地建設に関して、防衛省に環境保全策の質問をすると、決まって返ってくるせりふだ。

 NHK番組で安倍首相が「土砂投入にあたって、あそこのサンゴは移している」と発言し、県の反発を招いた問題でも、菅官房長官が「環境監視等委員会の指導、助言を受け……」と同様のせりふを口にし、「まったく問題はない」と言い切った。

 環境監視等委員会は、防衛省が設置した生物などの専門家の組織で、現在13人いる。昨年、サンゴの移植時期について委員外のサンゴ研究者から防衛省方針に重要な異論が示された。だが議事録を読む限り、当時の委員会で活発な議論はなかった。

 これでは「適切な対応」かどうか分からぬまま、工事が進む。直接委員に事情を聴こうと連絡を取ったが、「メディアからの問い合わせは、事務局に対応をお願いしている」。質問状に応答なしの委員もいた。

 この委員会の内実の一端を告発したのが、元副委員長で昆虫学者の故東清二・琉球大名誉教授だった。「都合の悪いことは議事録に載せない」と昨年4月に辞任。11月に亡くなる前には、「工事ありきで他の意見は聞かない」と、環境監視機能を果たせない委員会と防衛省を厳しく批判した。

 「適切な対応」と聞くたびに東さんの言葉を思い出し、「本当だろうか」と政府や委員会への疑念が頭をもたげてくる。(編集委員・野上隆生)

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