ナマハゲ・アマメハギ…「来訪神」無形文化遺産に決定

秋田と違って山形は「アマハゲ」 来訪に泣き叫ぶ子ども:朝日新聞デジタルより
秋田と違って山形は「アマハゲ」 来訪に泣き叫ぶ子ども
鵜沼照都 2019年1月1日22時14分

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産への登録が決まった「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」の一つ、「遊佐の小正月行事(アマハゲ)」が1日、山形県遊佐町の滝ノ浦地区であった。午後6時過ぎから、2体のアマハゲが十数軒をまわり、座敷を踏みならした。家を清め、無病息災などをもたらすという。

 滝ノ浦地区のアマハゲは翁(おきな)の面で、声を一切発しない。案内人が太鼓をたたき、床を踏むかけ声を出す。「アマハゲは神様だから声は出さない。手足も見せないのが本来の姿」という。神様の来訪とはいえ、小さな子どもたちにとっては見慣れぬ姿。驚いて泣き叫ぶ子たちもいた。

 アマハゲは、滝ノ浦のほか、女鹿(3日)、鳥崎(6日)の計3地区で行われる。鬼や翁(おきな)の面を付け、「ケンダン」とよばれるワラでできたミノを何重にもまとった「神様」が家々を訪問。上がり込んでは足踏みをし、ミノからワラを落とす。落ちたワラに御利益があるとされる。秋田のナマハゲと同じような来訪神だが、ナマハゲとは異なり、包丁などは持たない。

 アマハゲの由来は、手足が低温やけどした際にできる火ぶくれ(火斑)のことで、遊佐では「アマミ」や「ナマミ」と言う。冬場に仕事もせず、囲炉裏端で火にばかり当たっていることを戒め、「アマミをはがす」が転じてアマハゲになったとされる。(鵜沼照都)


ナマハゲ・アマメハギ…「来訪神」無形文化遺産に決定:朝日新聞デジタルより
ナマハゲ・アマメハギ…「来訪神」無形文化遺産に決定
上田真由美 2018年11月29日16時48分

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は29日、日本政府提案の「来訪神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録すると決めた。モーリシャスで開かれた政府間委員会で採択された。

 「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)や「能登のアマメハギ」(石川県輪島市・能登町)、「宮古島のパーントゥ」(沖縄県宮古島市)など東北から沖縄まで8県の10の行事。2009年に登録された「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島県薩摩川内市)とあわせて拡大させる形での登録となる。国内の登録数は21件のまま。

 仮面をかぶり仮装した異形の姿をした者が正月などの節目に、「来訪神」として家や集落を訪れ、怠け者を戒めたり幸福をもたらしたりする年中行事。ユネスコの委員会は「地域の人々、とりわけ子どもたちが、アイデンティティーを形成し、地域社会への帰属意識を深め、互いの絆を強めている」と評価した。

 ユネスコの世界遺産がピラミッドや姫路城のように建物や遺跡、自然を登録するのに対し、無形文化遺産は芸能や祭り、社会的習慣や伝統工芸技術などが対象。国内からは能楽や歌舞伎、和食や和紙などが登録されている。(上田真由美)

     ◇

無形文化遺産に登録される「来訪神」
・男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)

・吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)

・米川の水かぶり(宮城県登米市)

・遊佐の小正月行事(山形県遊佐町)

・能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)

・見島のカセドリ(佐賀市)

・甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)※

・薩摩硫黄島のメンドン(同県三島村)

・悪石島のボゼ(同県十島村)

・宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)

※は2009年に登録済み


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