11/23(金)講演会 林やよいさん 脳性まひの娘きっかけで再び絵の道 in 伊丹市ラスタホール

講演会:林やよいさん 脳性まひの娘きっかけで再び絵の道 – 毎日新聞より
講演会
林やよいさん 脳性まひの娘きっかけで再び絵の道
毎日新聞2018年11月1日 09時01分(最終更新 11月1日 09時01分)

 兵庫県内発行の毎日新聞の地域面で「新くるまいすまいる」を連載しているイラストレーター、林やよいさん(57)=伊丹市在住=の講演会「まんが家になりたかったお母さん」が23日、伊丹市南野2のラスタホールで開かれる。脳性まひの長女優梨亜(ゆりあ)さん(26)との日々をイラストとエッセーで紹介する林さんは「一度は諦めた漫画家の道ですが、娘がきっかけでイラストの仕事を始め、自分らしい生き方を見つけることができた。そんな思いを語りたい」と話している。【生野由佳】

 目がぱっちりした少女漫画のヒロインを描くことが好きだったという林さん。「勉強はした方が良い」と言われれば机に向かう「周囲に流されるタイプ」で、成績から「入れそうだ」という理由で大阪教育大に進学。在学中に自作漫画を出版社に持ち込んだりもしたが、プロへの道は開けなかった。

 周囲は教員志望が基本。「友達がそうだから」と自分も採用試験を受けたが、緊張のあまり実技で言葉が出せず、教職の道も開けなかった。「家から通える」という理由でなんとなく伊丹市役所に落ち着き、7年ほどして長男(27)が生まれたことを機に退職。翌年、優梨亜さんが生まれた。

 娘は5カ月で脳に障害があるらしいと分かった。首が据わらず、言葉を発しない。何より、表情がうかがえないことがつらかった。

 ただ、改造して車椅子のようにしたベビーカーで生活を送る娘を見ているうちに、分かったことがある。ケーキを見て「おいしそう」と思えるのは、首が顔を支え、目が前を向き、目がケーキを捉えるからだ。「車に例えるなら、普通はそれがオートマチック(自動的)に行われるけれど、優梨亜はマニュアルで、全ての動作を一つ一つ整えないといけない。手助けが必要なんだ」

 視線を前に向けるためのクッションをベビーカーに置く。すると、景色が広がったのか、娘の目が見開かれた気がした。林さんが工夫を重ねる度に変化が生まれる。「それがとてもうれしい」と林さんは感じるようになった。

 流されるのではなく、自分が工夫する日々が3年ほど過ぎたある日。林さんは障害者の親を取り上げた本に共感し、イラスト入りの感想文を出版社に送った。次第に挿絵の依頼が来るようになり、2005年10月からは「くるまいすまいる」の連載も開始した。

 娘との日常をほのぼのとしたタッチで描き続けるうちに、かつての職場・市役所からも依頼が来るなど、イラストの仕事を通じて交流が広がっている。講演では娘を授かって悩んだ日々、その娘がきっかけとなって子供の頃の夢が仕事になるまでを振り返る。

 「自分に自信がなく、周囲に流されてばかりの人生だったけれど、優梨亜のお陰で変わった。人生何がプラスになるか分からない。そう前を向いてもらえたら」と林さん。

 午後1時半~午後3時。定員20人、参加料500円(お茶とお菓子付き)。問い合わせはラスタホール(072・781・8877)。

関連記事Similar Posts:

カテゴリー: 気になるニュース, 近所 パーマリンク