香田明子さん TVドラマ「ゲゲゲの女房」で彼女を歪曲して描いていたのは失礼だ

ドラマがフィクションとしても特定できる個人を悪く演出するのは悪意だ。

青林工藝舎さんのツイート: 今日は初代ガロ編集長・長井勝一さんのパートナーだった香田明子さんの命日です。写真は順に、お二人が出会った頃(三洋社時代)。神保町・材木屋二階のガロ編集部にて。杉浦日向子さん、永島慎二さん、南伸坊さん、そして長井さんと、塩竈にて。最後は塩竈・長井勝一漫画美術館にて友部正人さんと。 2018年2月22日


香田明子さんお別れの会 – 蕃茄庵日録(ばんかあん。国立駅前・ギャラリービブリオ店主のブログ)より

『2015-04-19 香田明子さんお別れの会
香田明子さんお別れの会

昼過ぎに一年ぶりのスーツ姿で行ったのは阿佐ヶ谷。土日は快速が停まらないのを忘れてて慌てる。

駅から5分のコンベンション施設「新東京会館」。そこで開催された「香田明子さんお別れの会」に出席してきた。

「ガロ」の創刊編集長の故・長井勝一氏の長年のパートナー。長井さんの没後の所謂「ガロ分裂騒動」の際は現場の編集者と歩みをともにした。

編集者たちはのちに「ガロ」の後嗣たる「アックス」を創刊する「青林工藝舎」を設立。香田さんは「ガロ」作家たちのグッズをプロデュースする「青林工芸舎」を設立。以来10余年、編集部をサポートした。

そして今年の2月、亡くなられた。享年83。

その香田さんを送る会が、長井さんと香田さんが暮らし長井さんと香田さんが愛した阿佐ヶ谷で開かれたのだ。

参列者は約60名。「ガロ」や「アックス」や阿佐ヶ谷での香田さんに縁がある人々が集まった。

司会は香田さんにまるで娘のようにかわいがられた青林工藝舎社長、アックス編集長の手塚能理子さん。

手塚さんがいくつかの職業を経て青林堂の求人に応じての面接を受けた時のこと。「実は…求人票にある24歳を超えているんですが・・・」と告白した手塚さんに対し香田さんが

「女の年齢は自己申告でいいのよ」

と言って採用したというのは大好きなエピソードだ。』


青林堂創業者/漫画雑誌『ガロ』初代編集長・長井勝一インタビュー「世の中から差別をなくすことを、底の底に持った雑誌を出版していこう」 – Underground Magazine Archivesより

『戦後という時代について、ふと考えるようなとき、今後に思いをはせるとき、『ガロ』の人たちの影響力は無視することは出来ない。

それを育てたのが出版人・編集人の長井勝一である。だが、長井は、アッケラカンと語る。

「創刊してから、ぼくが現場にいたころまで、編集会議なんて一回もしたことなんてないんです。会議をしたっていう奴がいたら、インチキだよ。ナベゾ(渡辺和博)にしたって、南(伸坊)にしたって、ぼくの顔なんて見ませんよ。好きなようにやっていた。『来月号は誰と誰の漫画を載せる』。これだけ。ワンマンなんかじゃないんですよ。編集会議するような雑誌じゃないもの。原稿並べるだけなら誰でもできますよ」

それから、右手の指でマルを作り、

「これの話はよくやったよなぁ」

と、妻の香田明子に確認する。香田は、遠慮気味に「ウーン」と、うなずく。彼女は、『ガロ』発刊以前からのパートナーで、経理をみてきた。』


古書・田井座:月刊漫画『ガロ 追悼 初代編集長長井勝一』より

『長井勝一の亡くなる当日の模様を、連れ合いの香田明子さんが書いている。
なんとも不思議な話である。

「一月五日になり、突然「三時に退院したい、退院しないと大変なことになるんだ」と終始時計を気にしだして退院を切望したため、主治医と相談の結果、希望通り3時前に自宅に戻りました。自宅のベッドの上で、好物のマスクメロンやカステラを「おいしい」と口にしたり、水で口の中を綺麗にしたり、また「退院祝をしたいから、言いシャンペンを買ってきてくれ」などと話すなど、一時元気を取り戻したかのように見えたのですが、本当に突然でしたが、特別苦しむこともなく、その日の午後五時四十分、静かに息をひきとりました。」

『月刊漫画 ガロ 追悼 初代編集長長井勝一』(第33巻・第3号)青林堂、1996年3月号』


「ゲゲゲの女房」に香田さんが!: 青林工藝舎編集部だよりより

『2010年06月21日
「ゲゲゲの女房」に香田さんが!
 今日の「ゲゲゲの女房」で、長井さんと香田明子さんが水木さん宅を訪ねるシーンが放映された。もうすぐ『ガロ』が誕生する。で、ドラマの中でも水木さんが香田さんを「美人」といってたけど、こういっちゃあ何だが、当時の香田さんは香田さん役の女優さんよりもっと美人だったのだ。当時の写真を何度か見せて貰ったけど、とてもイロっぽ女性で、映画にチョイ役で出たりもしてたらしい。で、さっそく香田さんに「今日出てたね!」と電話したら、香田さんは今日に限って見逃したそうで「えーっ、もうそんな話になってるの」って苦笑されてた。

 ドラマの設定では丸の内のOLで重役の秘書をやってた、という経歴になってたけど、詳しくいえばOLには違いないけど、日本計器でメッキ液の分析の仕事を、次に移った日本鋼管では鉱石の分析の仕事をしていたという才女だったのだ。で、OLをやめてから勤めた御徒町のサントリーバーで長井さんと出会った、という次第。』

香田明子さんが永眠されました。訃報のお知らせ: 青林工藝舎編集部だよりより

『2015年02月23日
香田明子さんが永眠されました。訃報のお知らせ
 2月22日午後11時30分、故・長井勝一氏のパートナーであった香田明子さんが、急性循環不全で永眠されました。享年83才でした。葬儀は近親者のみで行い、長井さんの眠る京都・徳正寺に納骨いたします。
 また、生前お世話になった方々には、この場をお借りして御礼申し上げます。

 葬儀、納骨等で平日においても会社が空になる場合があると思います。お手数ですが、書店様のご注文はファックス(03-5363-5919)にて、また作家、関係者の皆様は各担当の携帯までご連絡をお願いいたします。

 大変急な事でしたのでバタバタしてしまいご迷惑をおかけいたしますが、何とぞご了解いただけますようお願い申し上げます。

 取り急ぎのお知らせで申し訳ございません。落ち着きましたらまたブログでご報告させて頂きます。

  青林工藝舎 スタッフ一同。』


ご冥福をお祈りいたします。


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