火山灰と台風21号が土砂崩れに影響か 震度7の厚真町 違う!火山灰土の不飽和地盤の地震による液状化現象が土砂崩れに影響したんだ

火山灰と台風21号が土砂崩れに影響か 震度7の厚真町:朝日新聞デジタルより
火山灰と台風21号が土砂崩れに影響か 震度7の厚真町
2018年9月6日22時57分

厚真町で起きた土砂崩れのイメージ
今回の地震の震源と周辺の活断層

 震度7の揺れが6日に観測された北海道厚真町では、大規模な土砂崩れが起き、住宅などがのみ込まれた。専門家は強い揺れに加え、この地域の地層に多く含まれる火山灰や、現場周辺に前日12ミリの降雨をもたらした台風21号の影響を指摘する。

 本社機「あすか」から現場を見た防災科学技術研究所の井口隆・客員研究員は「これだけの密度で起きた崩壊を見たのは初めて」と驚いた。辺り一面が尾根の木々だけを残して斜面の土がむき出しになっていた。被害が大きかった吉野地区では、民家が土砂に押し出され、道路を巻き込んで農地に流れ込んでいた。「様々なタイプの斜面崩壊がみられる。崩壊が集中した場所は揺れが局所的に強かったのではないか」

 流れ出した土砂には、白っぽい火山灰が多く混じっていた。井口さんは、元からある火山灰が台風21号による雨で崩れやすくなり、地震の揺れが加わって崩壊したとみる。

 京都大防災研究所の釜井俊孝教授(応用地質学)は「火山灰の中の軽石が引き金になったのでは」と指摘する。雨の水を含みやすい軽石が、地震の揺れによってすべりやすくなり、軽石層から上の層が流れるように崩れたとみている。

 同じような土砂崩れは過去、十勝沖地震で青森県八戸市周辺や、熊本地震でも発生しており、釜井さんは「日本各地で起こりうる」と指摘する。

 国土交通省の専門家チームは同日、土砂が川の流れを止めている場所があることを上空から確認した。国土技術政策総合研究所の野呂智之・土砂災害研究室長は北海道庁で会見し、「現地を調査し、応急対策などできることを助言したい」と述べた。

 震源から離れた札幌市内の住宅地では、土砂が噴出し、地盤が緩む液状化とみられる現象が起きた。釜井さんは、元々の谷地形を造成した「谷埋め土」の部分で起きたとみる。過去の地震でも同様の被害が起きたことがあるという。

 今回の地震はどんなメカニズムだったのか。北海道の内陸部には一般的に、東西から押される力が働いている。その力によって、中央部に日高山脈が形成されている。気象庁によると、今回の地震も東西から押される力でずれ動く「逆断層型」だったとみられる。

 今回の震源の近くには、活断層の「石狩低地東縁断層帯」が南北に走る。政府の地震調査研究推進本部は、この断層帯を主部と南部に分類。主部は今後30年以内にマグニチュード(M)7・9程度の地震が発生する確率がほぼ0%、南部はM7・7程度以上が0・2%以下としている。

 この断層帯と震源との関係について、地震本部の平田直・地震調査委員長(東京大教授)は6日夜の会見で、「検討した結果、震源の深さなどから石狩低地東縁断層帯で起きた地震ではないと考える」と話した。

 一方で、「今後1週間程度は、最大震度7程度の地震に十分注意してほしい」と呼びかけた。


https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejc/62/2/62_2_546/_pdf(PDF 2006.6)

火山灰質土の液状化特性に関する検討―北海道における調査事例報告―(PDF 2016)


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