国立科学博物館 丸木舟で3万年前の航海再現へ 当時は氷河期で黒潮は流れていなかったけど?

国立科学博物館:丸木舟で3万年前の航海再現へ – 毎日新聞より
国立科学博物館
丸木舟で3万年前の航海再現へ
毎日新聞2017年9月21日 09時01分(最終更新 9月21日 09時01分)

今年6月の航行テストでは、台湾に自生する竹で造ったいかだで、台湾南東部の海岸から黒潮本流の中にある離島を目指した=3万年前の航海徹底再現プロジェクト提供

 国立科学博物館(茨城県つくば市)などは、日本人の祖先が3万年前に大陸からやってきた航海を再現しようと、旧石器時代の道具のみを使った丸木舟の制作を始めた。今月から作業を始め、波の穏やかな湾内での航行実験を経て、2年後に挑む予定の再現航海で使えるかを検証する。

 アフリカから世界に広がったホモ・サピエンス(新人=今の人類)が日本に来た経過を科学的に検証するプロジェクトの一環。チームは、3万年前に存在していたと考えられる簡単な道具で作れる舟を使って、台湾から沖縄・与那国島まで200キロ以上の航海を目指している。

 チームは今年6月、台湾に自生する竹を使ったいかだで航行テストを実施した。シーカヤックなどの経験が豊富な5人が乗り込み、台湾南東部の海岸を出発し、50キロ沖合の離島を目指した。強風と日没で到着目前でのリタイアとなったが、次の挑戦への手応えを感じたという。

 今回は首都大学東京のチームと共同で、旧石器時代にもあった石のおので木を伐採し、くりぬいて丸木舟を作ることができるかを調べる。また縄文時代の丸木舟の復元舟を使い、京都府舞鶴市で実際にこぐ実験も並行して進める。

 プロジェクト代表の海部陽介・同館人類史研究グループ長は「舟の選定と同時に、地図も天気予報も海流予測もない当時の人の航海戦略を検討し、来年には台湾-与那国島間の航海に向けた準備を本格化させたい」と意気込む。【大場あい】

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