救急車相談窓口:「#7119」認知13% 内閣府調査 – 毎日新聞より
救急車相談窓口
「#7119」認知13% 内閣府調査
毎日新聞2017年9月9日 21時02分(最終更新 9月9日 21時09分)
内閣府が9日発表した「救急に関する世論調査」で、急な病気やけがの際に救急車を呼ぶべきか専門家に相談できる電話窓口「ダイヤル#7119」の認知度は13%にとどまった。症状を画面上で選択すると、緊急度に応じて必要な対応が示されるスマートフォン用アプリ「Q助」を知っていたのは1.7%だった。複数回答で尋ねた。
総務省消防庁によると、全国の救急車出動件数は2016年に約621万件あり、10年間で約18.6%増えた。担当者は緊急性の低い救急車利用が重症患者の搬送の遅れにつながるとして「迷う場合は電話相談や『Q助』を利用してほしい」と呼びかけている。消防庁は、現在4都府県など7地域だけで実施されている#7119の全国展開を急ぐ方針だ。
調査で、休日や夜間の急な子どもの病気に対応する「ダイヤル#8000」の認知度は11.6%。「知っているものはない」が72.1%だった。
救急車を呼んだ経験があると答えた44.9%の人に理由を複数回答で尋ねたところ、「自力で動ける状態ではなかった」の52.2%が最高。「症状が重いか軽いか分からなかった」19.4%、「夜間、休日で病院の診察時間外だった」15.2%と、緊急性が不明な回答も多かった。
調査は7月13~23日、18歳以上の男女計3000人に面接形式で実施した。回答率は59.7%だった。(共同)