高校生の核廃絶演説かなわず 政府「問題視する国が…」 ジュネーブ 問題なのは日本政府

高校生の核廃絶演説かなわず 政府「問題視する国が…」:朝日新聞デジタルより
高校生の核廃絶演説かなわず 政府「問題視する国が…」
ジュネーブ=松尾一郎2017年8月23日13時01分

 核廃絶と世界平和を訴える第20代高校生平和大使の22人が22日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、軍縮会議本会議を傍聴した。2014年から16年にかけて、代表の高校生が本会議で日本政府代表団の一員として演説する機会を与えられてきたが、今年は実現しなかった。

 在ジュネーブ日本政府代表部は本会議での高校生の演説について、「問題視する国があった。軍縮会議では全会一致で議決するのがルールなので、指摘を重んじた」と見送った理由を説明した。日本政府が不参加を表明している核兵器禁止条約と、今回の決定は関係がないとしている。

 代わりに在ジュネーブ日本政府代表部で前日21日夕に開かれた高見沢将林(のぶしげ)・軍縮大使主催のレセプションで、招待された外交官や国際機関職員らに対して発言する機会を与えられた。広島大学付属高校2年の小林美晴さん(16)は、曽祖母が原爆で犠牲になったことに触れて「核なき世界のために、被爆者の声を世界の人々に伝えていきます」と英語で演説すると、大きな拍手が起きた。

 一行は22日午後、核廃絶と世界平和を求める21万4300筆の署名を国連軍縮部幹部に手渡した。(ジュネーブ=松尾一郎)

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