アニメ「涼宮ハルヒ」ファン待望の再開 西宮の喫茶店「ドリーム『夢』」 おたくら注文しろよ!

アニメ「涼宮ハルヒ」ファン待望の再開 西宮の喫茶店:朝日新聞デジタルより
アニメ「涼宮ハルヒ」ファン待望の再開 西宮の喫茶店
崔採寿2017年6月24日09時41分

 大ヒットした学園SFライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」のアニメでモデルとなった兵庫県西宮市の喫茶店「珈琲(コーヒー)屋ドリーム」がリニューアルオープンした。一時は閉店へと傾きかけたが、周囲の支えで規模を縮小し、存続にこぎ着けた。「聖地」にはさっそくファンが訪れている。

 阪急西宮北口駅から北約250メートル。店内にはジャズが流れ、コーヒーの香りが漂う。自家焙煎(ばいせん)した豆はコクと甘みが特徴だ。

 店はもともと約50メートル南東にあった。オーナーの細海章子さん(60)と、夫の研一さんが1985年に開店。駅近くの住宅地という立地から、客の多くは会社員や主婦らだった。

 ところが約10年前のある日、珍しく若者がやってきた。注文を聞くと、「水だけでいい」。カメラを取り出し、店内を撮影し始めた。やがて週末や祝日になると見慣れぬ若者らが続々と訪れるようになった。

 不思議に思っていると、常連客の一人が「深夜のアニメに出ていたよ」と教えてくれた。主人公が立ち寄る喫茶店として、カウンターやテーブル、内装まで忠実に描かれていた。

 ログイン前の続き「ハルヒ」の原作者の谷川流さんは当時西宮市に住んでおり、いつも同じ席に座るなじみ客。「お騒がせしています」と、申し訳なさそうに謝った。ファンたちはSNS上で「ドリームに迷惑をかけないで」と自然に呼びかけ合い、マナーが向上。思いを書き込めるように「ハルヒ雑記帳」を置くと、ファンとの交流も深まっていった。

 転機は4年前に訪れた。二人三脚で店を切り盛りしてきた研一さんが病気のため58歳で他界した。

 店は約100平方メートルあり、座席は約50席。焙煎は研一さん任せだった。「味を再現できるか。1人でやっていけるか」。章子さんの心は揺れたが、看病で不在の間を支えてくれたアルバイトの大学生らに励まされた。スタッフだった男性が復帰し、焙煎を担当してくれることになった。約半分の広さの場所を見つけ、約30席で店を続けることにした。いったん店を閉じ、看板や木製のカウンターの一部、照明器具を新店舗に運び入れ、6月1日の朝から再開した。

 一番乗りで来店した大学1年の岩永大樹さん(19)は「ハルヒ」の大ファン。「前の店の最終日も来た。記念の日に立ち会えてうれしい」と喜んだ。店には「祝 ハルヒファン 常連客一同」と書かれたお祝いの花が届けられた。章子さんは「夫の長年の夢だった店だけにうれしい。この芽を継いでいくのが新しい夢です」と話した。

 問い合わせは「珈琲屋ドリーム」(0798・65・9078)。(崔採寿)

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 《アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」》 原作は谷川流さんのライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズで、宇宙人や未来人、超能力者などに憧れる風変わりな女子高生涼宮ハルヒが「SOS団」を結成し、仲間たちと繰り広げるSFストーリー。文庫やコミックスは5月末現在、国内外で累計1800万部を売り上げた。アニメは2006年と09年にテレビ放映され、10年には映画「涼宮ハルヒの消失」が公開された。

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