沖ノ島 ユネスコ諮問機関 信仰の継続性に疑義 世界遺産へ大きな壁 半数除外の理由

ユネスコ諮問機関 信仰の継続性に疑義 世界遺産へ大きな壁 半数除外の理由 – 産経ニュースより
2017.5.25 07:10
ユネスコ諮問機関 信仰の継続性に疑義 世界遺産へ大きな壁 半数除外の理由

ユネスコの諮問機関が登録除外を求めた宗像大社の辺津宮

 政府が世界文化遺産に推薦した「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)の半数を登録対象外とする理由として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が、過去と現在の信仰の継続性に疑義を示していたことが24日、分かった。古代に自然崇拝に基づく祭祀(さいし)が行われた沖ノ島への信仰と、現在の宗像大社への信仰を区別し、沖ノ島以外の除外を求めている。

 政府や福岡県などは一貫した文化的伝統があるとして一括登録を求めたが、認識の隔たりが浮き彫りになった。日本側は推薦した構成資産8件をできるだけ多く登録したい考えだが、大きな壁になりそうだ。

 沖ノ島では4~9世紀、古代中央国家が大陸との交流成就を祈る祭祀を執り行った。巨岩群の近くなどで出土した約8万点の奉献品が、国宝に指定されている。

 文化財の専門家でつくるユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は今月5日、沖ノ島の考古学的価値を認め、ユネスコに登録を勧告。島に向かう船が通り抜ける3つの岩礁も「鳥居の役割を果たしている」と登録を認めた。

 しかしイコモスがユネスコのウェブサイトで公表した勧告文書では、沖ノ島(宗像大社沖津宮)と九州本土の同辺津宮などに「宗像三女神」を祭る現在の信仰と、沖ノ島での古代の信仰儀礼に「継続性は確認できない」とし「なぜ、どのように信仰が変容したのか、疑問点が多い」と説明不足を指摘した。

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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関の勧告のポイントは次の通り。

・自然崇拝に基づく古代の沖ノ島信仰と現在の宗像大社信仰に、継続性は確認できない。

・なぜ、どう信仰が変容したのか、説明が不十分。

・女人禁制など沖ノ島の禁忌の由来は、17世紀までしか記録をさかのぼれない。

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