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人はなぜ塩を欲するのか日本海水学会誌より
『1.まえがき
 現代の日本、国民の過半が中流意識をもち、平均寿命は女・男とも世界のトップとか。さらにグルメ、飽食の時代といわれている。また、元気で長生きしたいと願うのは誰しも同じ、健康食品とか栄養素、ミネラル等の言葉が日常化している。ミネラルは食品中の無機質の総称であり、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン…等である。そのなかでもナトリウム(Na)とカリウム(K)は摂取量も多いので人々の関心も大きく、「植物にはKが多いので草食動物はNa欠乏をきたし、塩を好んで食べる」とか、「肉食動物は草食動物、とくにその内臓を食べることによって塩分を賄う」とか、「人類は農耕生活を始めると塩分を欲するようになり、塩をとることが始まった」等のことがいわれてきた。そうして「植物はKを含む(Naはない)」「Naは即、塩」「Naは塩のみによって摂取される」等の誤った観念が一般化している。
 食品の成分については、科学技術庁資源調査会編「日本食品標準成分表」1)という立派な資料がある。
 内容は多岐多様にわたるが、そのなかに各食品のNaとKの含有量が示されている。これを見ると、いままでわれわれがもっていたNaやKについての知識が、かなりいい加減なものであったことを知らされた。この機会に、NaとKの問題を整理し、人と塩とのかかわりを明らかにしてみたい。』

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