重い障害ある学生通学支援 北九州市がヘルパー全額補助

重い障害ある学生通学支援 北九州市がヘルパー全額補助:朝日新聞デジタルより
重い障害ある学生通学支援 北九州市がヘルパー全額補助
山根久美子2017年2月15日13時31分
 北九州市は4月以降の新年度から、全身に重い障害がある大学生や専門学校生が、通学や学内での移動のためにヘルパーを雇う費用を全額補助する。15日発表した一般会計当初予算案に600万円の費用を計上した。厚生労働省によると、通学にかかる全ての移動を対象とし、上限額を設けない補助制度は珍しい。

 市によると、対象は四肢まひなどの全身性障害があり、人工呼吸器などの生命維持装置をつけている大学生や専門学校生。高等部まである特別支援学校では通常、送迎バスや教諭らによる支援があるが、大学や専門学校では公的サービスが乏しいことから導入する。新年度は2人を対象にそれぞれ年間300万円を想定している。

 介助が必要な障害者が外出する時は、障害者総合支援法に基づいてヘルパーの費用を自治体が負担する移動支援の制度があるが、多くの自治体は通学を対象に含めていない。認めている自治体でも、学内での移動は対象外だったり、補助対象となる時間数に上限があったりする場合が多い。

 全国脊髄(せきずい)損傷者連合会の大浜真・副理事長は「重い障害を抱える人の選択肢が広がる。就労にもつながっていけば」と期待する。

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 北九州市は15日、市内に住んで地元に就職する新卒者の奨学金返済を支援する費用や、市立中学校で教員に代わって部活動の指導や引率をする部活動指導員の採用などを盛り込んだ総額5628億円の新年度一般会計当初予算案を発表した。(山根久美子)

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