表現は自由だ!「政治的公平性は相対的」 ユアタイム・市川紗椰さん

「政治的公平性は相対的」 ユアタイム・市川紗椰さん:朝日新聞デジタルより
「政治的公平性は相対的」 ユアタイム・市川紗椰さん
聞き手・滝沢卓2016年4月28日11時30分
 フジテレビがインターネットで配信する報道番組にも出演していますが、本業はモデルです。キャスターの修業をあまりしていない身なので、そう名乗るのはおこがましい。私自身はMC(司会)だと思っています。「ユアタイム」のMCが急に、1人になったことですか? 大丈夫ですよ。まだお会いする前でしたし、スタッフやほかの出演者の方が支えてくれていますから。

 番組では、共演者の話を引き出しつつ、自らの考えも出していけるよう努めています。でも、短い時間内でしっかり情報を伝えるなど基本的な課題が山積み。ただ本職ではないぶん、立場は視聴者に近い。話し方も硬くせず、上の方から伝えるよりも一緒に話す感覚で、身近な距離感を大事にしています。

 私と似通った年頃の人たちを中心に、テレビ離れが進んでいます。この層はネット世代でもあり、テレビなどの大手メディアに不信感を抱いている人が多い気がする。ネット上のいろんな投稿を見ていると、メジャーなものへの抵抗心を感じます。

 ログイン前の続きそんな人たちがテレビに求めるものがあるとするなら、サブカルチャー的な要素。メジャーなものを見ているのではなく、視聴者が「自分で発掘した」と思えるようなニュースを紹介したい。こちらが紹介してしまうと、かえっていらないと言われるかもしれませんが、まさにそんなあまのじゃく精神の持ち主たちなんですよ。

 テレビの報道番組に関わるようになって、テレビは放送時間が限られているからネットほど情報が詰め込めないことに改めて気づきました。ネット世代は陰謀論が好きで、「このニュースを省いてる。何かあるんじゃないか」ってすぐに白熱してしまいますけど、すべて政治的な意図で選ぶわけではない。他にもたくさん伝えたいことがあるだけなんですよね。

 国会で話題になっている政治的公平性は、そもそも存在しないと思う。ものすごく相対的な要素が強くて、誰かが判断するのはおかしい。私が育った米国でも、放送の公平原則「フェアネス・ドクトリン」は廃止されました。チャンネルごとに左、右と分かれていても、視聴者にはそれを理解するだけの能力はある。日本の視聴者にも同じ力、リテラシーがあると思うんです。(聞き手・滝沢卓)

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 いちかわ・さや 1987年生まれ、名古屋市出身。4歳で米デトロイトに移住し、14歳で帰国。16歳でスカウトされ、女性誌で活躍する。音楽・アニメ・鉄道・相撲と趣味は幅広い。

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