伊丹の不思議-尼崎なのに伊丹製作所 名前の由来、関係者に聞く

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2016/3/6 05:30神戸新聞NEXT

尼崎なのに伊丹製作所 名前の由来、関係者に聞く
 JR猪名寺駅(兵庫県尼崎市塚口本町5)の西の県道13号。伊丹市を南下し、市境を越えて尼崎市に入ると、三菱電機伊丹製作所(同市塚口本町8)の看板が見えてきた。あれっ? 尼崎市内なのに、「伊丹製作所」-。なぜ? 関係者に尋ねてみた。

 県道13号は平たんな土地柄もあってか、毎朝、通勤通学の自転車が行き交い、交差点で信号待ちをしている。

 ふと見上げると「塚口本町6北」の表示板。尼崎市内の交差点だ。だが、隣の看板に目を移すと、小さく「三菱電機伊丹製作所」とあり、場所を示す矢印が記してあった。

 同製作所は、三菱電機神戸製作所大阪工場として1940年に設立。42年に大阪製作所として独立し、さらに44年に現在の伊丹製作所の名前へと変更したという。

 製作所付近は、三菱電機で慣例的に「伊丹地区」と呼ばれ、敷地内には五つの工場と研究所が並ぶ。その一角に同社交通事業の中核を担う同製作所があり、電車のモーターや推進制御装置(インバーター)、車両統合管理システムなど、車両システムや車両用電機品の開発・製造を行っている。

 地図で見ると、尼崎と伊丹の市境からざっと500メートル強。なぜ、尼崎市内なのに「伊丹製作所」の名前がついたのだろう。伊丹市に住む郷土史研究家の森本啓一さん(80)に聞いてみた。「(製作所が)園田村が伊丹に編入すると早とちりして、伊丹と名付けたら尼崎に編入してしまった」と笑って説明してくれた。

 森本さんによると、旧園田村にあった製作所が、同村と隣接している稲野村が40年に伊丹町と合併し、伊丹市になっため、園田村も同市に合流すると見越して「伊丹製作所」と名付けたという。

 会社の早とちり? 今度は同社広報担当者に尋ねてみた。

 社内に伝わる話として「大阪製作所の時に、兵庫県庁から『兵庫にある工場なのに大阪という名前はいかがなものか』と指摘があり、伊丹の名前に変更したらしい」と話すも、「ずっとこの名前なのでなぜ『伊丹』かということには気付かなかった」と笑う。

 納税先の尼崎市から指摘もなく、「伊丹」の名が残り続けた。さらに担当者は「名称変更の手続きが大変だったのか、伊丹にお世話になったから残したのか、詳細は不明。ですが、これからもこの名前を使い続けていく予定です」。

 尼崎の中の「伊丹」-。小さな看板にこんな秘話があったとは…。(篠原拓真)

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