宝塚線事故、2審も無罪 JR西の歴代3社長で大阪高裁

宝塚線事故、2審も無罪 JR西の歴代3社長で大阪高裁:朝日新聞デジタルより 
宝塚線事故、2審も無罪 JR西の歴代3社長で大阪高裁
太田航
2015年3月27日14時16分
 107人が死亡し、562人が負傷した2005年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で、業務上過失致死傷の罪で強制起訴されたJR西日本の歴代社長3人の控訴審判決公判が27日午後、大阪高裁で始まった。横田信之裁判長は3人を無罪(求刑禁錮3年)とした13年9月の一審・神戸地裁判決を支持し、検察官役を務める指定弁護士の控訴を棄却した。

 3人は元会長の井手正敬(まさたか)被告(79)と南谷(なんや)昌二郎被告(73)、元社長の垣内剛(たけし)被告(70)。現場カーブが半径600メートルから304メートルの急曲線に付け替えられた1996年12月の工事や、現場を走る快速が大幅に増えた97年のダイヤ改定で事故発生の危険性を認識できたにもかかわらず、自動列車停止装置(ATS)の整備を指示しなかったとして起訴されていた。それぞれ社長の時期(井手氏=92~97年、南谷氏=97~03年、垣内氏=03~06年)の過失責任を問われていた。

 一審判決は「ATSが整備されていれば、事故を未然に防げた」と指摘。一方で「現場カーブの急曲線化が決まった経営会議の資料には、カーブの半径や制限速度についての記載がなかった」とし、危険性を具体的に認識できる機会がなかったと判断した。

 そのうえで、①ATS整備を義務づける法令はなかった②当時、転覆の危険性があるカーブを個別に判別してATSを整備する鉄道事業者はなかった――と指摘。ATSの整備を指示しなければならない注意義務もなかったと結論づけた。(太田航)


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