役人モラル-医療死亡事故の告発、厚労省職員が漏らす 対象の医師に

厚労省、内部告発を再び放置 千葉の医療死亡事故:朝日新聞デジタル

厚労省、内部告発を再び放置 千葉の医療死亡事故
岩本美帆
2014年5月8日05時55分
厚労省が内部告発に対して送り返したメール。「千葉県の所管」と理由を記している

 厚生労働省が千葉県の医療機関の手術で死亡事故が相次いでいることや、歯科医が無資格で麻酔をしていることを知らせる内部告発を受けながら、調査していなかったことが朝日新聞の調べでわかった。同省では内部告発を放置する例が相次いで発覚しており、専門家は「医療機関との癒着を疑われても仕方ない」と指摘している。

 内部告発をしたのは、2010年9月まで千葉県がんセンター(千葉市中央区)に勤めていた麻酔科医の志村福子さん(42)。同センターで医師が行うべき麻酔を歯科医が日常的に行っていること、腹腔(ふくくう)鏡手術で死亡事故が相次いでいることを告発する内容のメールと文書を11年2月、公益通報者保護法に基づいて内部告発を受け付ける厚労省の行政相談室に送った。

 ところが、相談室は志村さんがすでに退職していたため、「保護法に基づく内部告発ではない(法律が保護する『労働者』ではない)」と判断。文書を送り返し、管轄の千葉県に告発するよう伝えた。

 厚労省によると「無資格麻酔」は医師法違反の恐れがあり、メールは相談室から担当の医政局に送られたが、対応を検討したかを確認する記録は残っていないという。医政局は「公益通報制度の枠組みに沿って対応した。制度が変わらない限り、あれ以上の対応は難しかった」と説明。当時担当だった医政局の岩渕豊・元総務課長は「告発があったか記憶になく、コメントできない」と話している。

 その後、千葉県警が医師法違反(無資格医業)容疑で捜査に着手し、当時の手術管理部長と歯科医を書類送検。千葉地検は12年3月、犯罪事実を認定した上で起訴猶予処分とした。腹腔鏡手術の際の死亡事故は告発後も相次ぎ、千葉県が先月22日、第三者委員会で調査を始めると発表した。


医療死亡事故の告発、厚労省職員が漏らす 対象の医師に:朝日新聞デジタルより 
医療死亡事故の告発、厚労省職員が漏らす 対象の医師に
青木美希
2014年12月19日07時25分
 厚生労働省の職員が昨年10月、金沢大の男性准教授(51)から同大付属病院の医療事故について内部告発を受けた後、告発対象の男性医師に対し、准教授の名前や通報内容を漏らしていたことがわかった。厚労省は国家公務員法(守秘義務)違反にあたるとして今年6月、職員を戒告、上司の課長を厳重注意とした。

 同病院では2010年3月、厚労省が当時認めていた先進医療「カフェイン併用化学療法」を受けていた骨肉腫の少女(16)が急性心不全で死亡。遺族は12年7月、治療法を主導する教授である医師ら3人を業務上過失致死容疑で石川県警に告訴した。

 厚労省によると、告訴を知った准教授は昨年10月1日、同省の担当専門官(医師)に一連の経過を電話で知らせ、「厚労省はどう対応するのか」と尋ねた。専門官は翌日、告訴された医師にメールを送り、准教授の名前や通報内容を記したうえで「どのような先生なのでしょうか?」などと問い合わせた。医師は「大学内部で問題提起をしている人」と返信したという。

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